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嗅 覚
風の匂い、木の匂い、虫の匂い、土の匂い。自然界にはたくさんの匂いがありますが、どれだけの人がその匂いを感じ取れているでしょうか。
嗅覚は五感の中でも一番原始的な感覚です。妊娠20週目くらいにはその機能が出来てきます。また、五感の中でも嗅覚だけは脳に伝わる場所が違います。
生活が便利になり、季節の匂い、草花の香り、湿った空気の匂い、土の香り、かつおぶし、旬の食材、動物の発する様々な匂いなど、自然の匂いを日常的に身近に感じる機会が、昔に比べると激減しました。
芳香剤、消臭剤、柔軟剤など、人工的な香りに包まれた世界では、自然の匂いというものは物足りなく感じてしまいます。脳は慣れると、もっと強い刺激を求めるようになってしまいます。ほのかに漂う匂いへの感受性が衰えることもあるでしょう。
保育園では、0、1歳児のエプロンや手拭き、乳幼児で使用する足ふきマットなどを洗濯する際、香料が少なく、柔軟剤の入っていないものを使用しています。自然の匂いを、自然に感じられる世界を子どもたちとともに作っていきたいと思っています。
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