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味 覚

 子どもって、好き嫌いが多いイメージがありませんか?それは、大人よりも遥かに多く、舌のセンサー(味蕾)が多いからなのです。 

 0~1歳頃の赤ちゃんは、離乳食を通してさまざまな味を、食感、舌触り、温度、匂い、色彩などの五感で感じながら、食べ物のおいしさを知っていきます。素材の味だけでも十分美味しいと感じられる時期に、人工甘味料や化学調味料の添加されたジュースやお菓子を与えると、大人になってからの生活習慣病が心配されます。砂糖の何百倍も甘さが含まれていますからね。

 自我の発達とともに、食べ物の好みを主張するようになります。さらに、味だけで“おいしさ”を判断するのではなく、食事のときの環境や身体の状態など、あらゆる情報が積み重なって“好き嫌い”を判断するようになるのです。

 子どもの頃は、記憶による影響を受けやすいため、食事のときは楽しい経験をたくさん増やしてあげることが何よりも大切。食事の環境を整えて“食べることは楽しい!”と感じるきっかけを作ってあげることが大切なのです。

 子どもたちひとりひとり、食べられる量は違います。味覚も違います。規定量や好き嫌いに囚われず、その子の食べられる量を考え、楽しい食事を目指しています。苦手な食べ物も、いつか食べられるようになってきます。

 子どもたちと一緒に食事を取ることで、『おいしい』を共感できる時間を作っています。孤食、個食が増える世の中、食卓を一緒に囲むことはとても大切なことだと思います。

 

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